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摂津酒造跡と竹鶴夫妻の帝塚山居住推定地

NHKの朝ドラ「マッサン」の舞台となった摂津酒造(ドラマでは住吉酒造)は南海高野線住吉東駅北東にひろがる現市営住宅の地にありました。明治39年に創業され、大正期には有力な醸造メーカーでしたが、昭和39年に寶酒造と合併し、昭和48年までこの地で醸造を続けました。

 

竹鶴政孝はスコットランド留学から帰国後、摂津酒造に復職し(大正9年)妻のリタとともに帝塚山で暮らしました。帰国直後に住んだ場所は不明ですが、その後芝川又四郎の建てた洋館を借り、帝塚山姫松付近に居を構えます。竹鶴夫妻が住吉で暮らしたのはわずか4年あまりとはいえ、ここで築いた人間関係が大日本果汁(ニッカウヰスキー)の設立に大きく寄与したのです。

摂津酒造跡から竹鶴邸推定地跡をたどるまち歩きコースマップ
旧摂津酒造航空写真
帝塚山東5丁目(神ノ木公園内)の顕彰史跡パネル

住吉区の花「かきつばた(杜若)」

住吉大社の浅沢社周辺は古代、浅沢沼と呼ばれ、平安時代からかきつばたの名所として知られていました。万葉集にも「住吉の浅沢小野のかきつばた衣(きぬ)に摺(す)りつけ着む日知らずも」と歌われ、藤原定家も「いかにして浅沢沼のかきつばた紫ふかくにほひそめけん」と詠んでいます。

住吉区は古くから縁の深いかきつばたを区の花に選定しています。花ことばは「幸福は必ずやってくる」。

写真は浅沢社とかきつばた。

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